[ 団体育成・サークル活動
  
1 事業名及び概要
 本事業の名称は、柳川市立大和公民館ボランティア〜なんでんお助け隊〜で、平成14年度からスタートとしており、現在4年目を向かえています。 なんでんお助け隊は、主に大和公民館で行われる文化祭、成人式等のイベントのスタッフとしてお助け活動をする小・中学生のボランティア育成事業であります。
2 事業の実施主体
 事業の実施主体は柳川市立大和公民館であり、小中学生への指導は主に公民館職員が行いますが、 音響・照明等の操作練習時には公民館を利用されている方にも、ボランティアとして指導をお願いしています。
3 事業予算
 本事業の実施に係る特別な予算は無く、活動に必要な材料を消耗品費より支出しています。 また、公民館外での活動における移動には、市所有のマイクロバスを利用しております。
4 実施に至る経緯
  この公民館ボランティア結成の背景として以下の3点があります。一つは、平成13年7月に社会教育法の一部が改正され、 「青少年に対しボランティアなどの社会奉仕活動等の充実」が市町村教育委員会の役割として規定されました。 次に、平成14年度から学校完全週五日制が導入され、休日に家庭や地域における様々な体験を通して、 子どもたち一人ひとりが『生きる力』を身に付ける必要がでてきました。家庭や地域における青少年の社会体験、 生活体験の不足が問題となってきており、今まで以上に休日の過ごし方が重要になってきました。 また、大和公民館では、高齢者や女性等の成人を対象にした講座等は開設していましたが、 青少年に対する学習機会の提供が少なく、何か青少年を対象とした活動を出来ればと思い、公民館ボランティアの育成事業をスタートさせました。
5 事業の目的
 公民館ボランティアは、主に以下の4点を目的としています。
 @地域において、意図的・計画的に青少年への様々な体験活動の機会を提供する。
 →『生きる力』=主体性、問題発見・解決力、コミュニケーション能力等を育む。 
 A地域において多くの大人や仲間と出会い、地域社会のため共に活動する。
 →地域社会の一員として貢献する喜びを青少年期において体験し、豊かな人間性を育む。
 Bボランティア活動の中に地域の人材が持っている力を取り込む。
 →地域をあげて子どもたちを温かく見守っていく雰囲気を自然につくりだす。
 C公民館やボランティア活動をより身近なものとし感じてもらう。
 →地域での公民館活動やボランティア活動に積極的に参加するきっかけづくり。
6 事業の詳細
(1)対象
 大和町内在住の小学生4年生から中学生まで。【当初は5年生以上でスタート】
(2)募集方法
 小中学校を通じて、保護者及び児童・生徒へチラシを配付する。
(3)事前研修
 1月から3月までをボランティアに関する事前研修の期間として位置付け、5回の事前研修を実施しています。
 ※事前研修のプログラム
研 修 内 容
館内見学、説明 〜どんな設備があり、どんな人々が利用して、どんな活動をしているのか〜
イベント時の受付、音響・照明、舞台係等の役割についての説明及び担当係決め 〜操作しながら体験する〜
第34回大和町子ども会のつどいで実際の動きについて学習する
山門郡四町合同芸能祭でスタッフとして活動する
1.事前研修のまとめ(良かった点、反省点について)
2.次年度(4月〜)に向けて自分たちで出来ることについて
(4)自主活動期間
事前研修後の4月から12月までを自主活動の期間と位置付け、その間のボランティア活動については、 参加者全員で随時意見を出し合い、月1回程度の活動を行っています。
 ※自主活動の内容
活動年月日 活 動 内 容
平成17年 6月11日 今後のお助け隊活動についての話し合い
平成17年 7月 9日 大和公民館託児室《おもちゃ箱》の飾り付け
平成17年 8月 7日 特別養護老人ホーム敬和苑の夏祭りにおいてスタッフとして活動
平成17年 9月25日 柳川市リサイクルマーケット出店
平成17年10月23日 第13回フレンドシップ弁論大会においてスタッフとして活動
平成17年11月12日 公共施設に配付するプランターの花植え
平成17年11月26日 第26回大和町文化祭においてスタッフとして活動
平成17年11月27日 第26回大和町文化祭においてスタッフとして活動
(5)評価
 各学校へ参加者名、活動状況の報告を行い、子どもたちへ修了証書の交付を行っています。
7 事業の成果
ボランティア活動に参加する子どもたちが年々増えてきた。
学校帰りに気軽に公民館へ来てくれる子どもが増えてきた。
公共の場でのマナーを守れるようになってきた。
当初はイベント時に手伝わせてくださいとお願いしていたが、今では逆にお願いされる立場になってきた。
参加者の感想からは、ボランティアに対する価値観の変化や、活動に対する反省や意欲が感じ取れるようになってきた。
8 今後の課題
参加者の8割が女性であり、男性の参加が少ない。
学校単位での参加率にもかなりの格差があり、地域間でボランティア活動に対する意識に違いがある。
中学生になると、部活動との関係で両立するのが難しい。
中学を卒業した子どもたちの活用と、参加対象範囲の拡大。
問い合わせ先
  柳川市立大和公民館
  〒839−0252 福岡県柳川市栄231番地
  рO944−76−1111(内線411)

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