Z 学社連携・融合事業
学校と連携したまちづくりをめざして

1. はじめに
 稗田校区は、市の南西部、みやこ町勝山に隣接する山と田園風景の広がるのどかな地域です。
 稗田校区の組織は、公民館を中心に、校区区長会、校区老人クラブ、校区子ども育成会の三つの団体、二つの学校が存在し、その団体長・役員で構成される四つの会―校区まちづくり会議「ほとぎ会」、校区体育振興会、校区青少年育成協議会、校区明るく美しいまちづくり協議会―があります。
 校区の小学校は稗田小学校で児童数270名、公民館からの距離は500m程の所にあります。中学校は中京中学校で、生徒数は263名、小学校とは反対側にあり距離にして1kmと両校ともさほど遠い距離ではありません。
 公民館の事業の概要は、女性学級の開設、子ども講座の開設、公民館利用サークル活動の援助、諸団体活動の支援・コーディネート等です。学校と連携したまちづくりをめざして「地域ぐるみでたくましい稗田っ子を育成しよう」というスローガンで現在活動しています。

2. 学校と連携した事業づくり
(1) 小学校との連携
@ 校区老人クラブ天寿会との連携
 公民館は小学校と天寿会との連絡調整役をしています。例えば、公民館で双方を交えて日程や方法について話し合い、後日、参加人数を公民館で集約しています。
話し合い当日は、学校側から子どもたちの反応や最近の様子が語られます。

校区老人クラブ天寿会との連携1 校区老人クラブ天寿会との連携2

A 子ども講座の開設
 「子ども講座を通して子どもたちに創作活動・生活経験・スポーツ競技を体験させることによって自分で判断し活動できる力を身につけさせる」という趣旨の下、学校週5日制に伴う子どもの居場所づくりとして行っています。

子ども講座1 子ども講座2

B 子ども安全パトロール「守るんジャー」の実施
 「地域ぐるみで子供たちの登下校時の安全確保を行う」という趣旨で小学校PTA から校区青少年育成協議会へ提案され、下記の3つの方法で実施しています。
・登下校時通学路を歩く 
・危険箇所を取り除く 
・たすき(「子ども安全パトロール」)の着用 

子ども安全パトロール1 子ども安全パトロール2

(2) 中学校との連携
 中京中学校では今年度から校区美化活動の一環として「校区内美化活動(空き缶、ゴミ拾い)を通して生徒の美化意識と地域への感謝の気持ちを高めるとともに地域の一員としての自覚を促す」という趣旨の下、地域の皆さんとともに清掃活動を行いました。
 生徒は、地域の方々とのふれあいと自分の地区のゴミ拾いを体験することで自分自身を振り返る機会となり、良い成果を挙げているようです。

校区内美化活動1 校区内美化活動2

(3) その他の連携
@ スポーツ交流会
 学校施設を利用したスポーツ交流会を年に2回行っています。この行事に参加することによって子どもからお年寄りまでの交流、情報交換が行え、区によっては反省会まで盛大に行い地域の活性化につながっているようです。

スポーツ交流会1 スポーツ交流会2

A 公民館だより
 今年度から公民館だよりに小学校・中学校コーナーを設けました。学校だよりの抜粋や校長先生、PTA会長に原稿を依頼して載せたりして児童、生徒の家庭だけでなく地域全体に学校や子どもたちの様子を知らせるようにしています。

公民館だより 公民館だより

3. 成果と課題
(1)成果
@子どもに対する関心が深まった
 行事に参加することで子どもたちや学校の事情も分かり、より深く携わろうとする気持ちが現れたことによるものだと思います。
 天寿会行事では話し合いの中で、行事でのエピソードや子どもたちの感想が語られたり、学校だよりで紹介されることでますます関心が深まっています。
A行事を通して校区民同士の交流が広まった
 行事に参加することで知らない人との出会いや交流があり、情報交換をする場となり、それがまた次の行事に参加することにつながっています。
B公民館を中心とした、学校・地域の連携が生まれた
 公民館だよりによる情報発信や区長会等の諸団体との連携をとり、行事の支援やコーディネートを意識的に行うことで地域の人々の関心が深まり、協力して行事を進められるようになりました。
(2)課題
@参加者の固定
 新たな参加者を増やすために公民館だよりをもっと活用して行事に際して準備や終了時の話し合いを密に行うことで認識を統一させ全員の意識を高めることで誘い合って参加できるようにしていきたいと思います。
A保護者との連携
 子どもたちの保護者の参加が少ないという現状があるため、公民館だよりの活用や保護者へ呼びかけ、PTA役員との話し合いを継続して行っていきたいと思います。

問合せ先
行橋市前田352−1 
稗田公民館 TEL/FAX 0930 -22 -1759
目次へ戻る