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第51回 福岡県公民館大会 −報告−
 
  平成18年8月3日(木)、宗像市の宗像ユリックスにおいて、県内各地から関係者約1,000名の参加者を得て、第51回福岡県公民館大会が開催された。

 我が国は、人口減少時代を迎えるとともに、今後団塊世代の大量退職によって本格的な高齢社会に移行する。少子・高齢化の進展は人口構造の歪みを生み、 都市化、核家族化などと相まって、家庭・地域の教育力の低下、地域の活力の低下などを招いている。このような中で、 地域づくり・人づくりの拠点としての公民館が果たす役割はますます重要になっている。 このことから、今回は「少子高齢社会に対応した公民館の在り方」を大会テーマとし、講演、シンポジウム等を行った。

 午前中の大会式典の表彰式では、長年にわたり公民館活動に尽力し功績のあった58名の公民館役職員と4館の優良公民館が表彰された。

 講演では、「地域へのメッセージ・会社の人から社会の人へ」〜生涯学習社会を唄う・走る・語る〜と題して、フォーク歌手の高石ともや氏から、自らの体験を踏まえ、人間関係、家族、人生、 ボランティア等について歌と笑いを交えながら熱く語っていただいた。講師と参加者が一体となり、暖かいムードにつつまれながら、 幸せな人生のつくり方についてのたくさんのヒントをいただいた。

 午後は、まず、文部科学省からの施策説明として、生涯学習政策局社会教育課長の三浦春政氏から、社会教育を巡る国の動向、 公民館の現状と振興施策等について分かりやすく説明いただくとともに、公民館の今後の方向性について示唆をいただいた。

 シンポジウムでは、「少子高齢社会に対応した公民館の在り方を探る」と題し、コーディネーターとして大島まな氏(九州女子短期大学助教授)、 シンポジストとして森本精造氏(飯塚市教育委員会教育長)、村田和子氏(大阪府貝塚市教育委員会社会教育係長)、伊藤俊夫氏((財)日本生涯学習総合研究所理事)に登壇いただいた。

 <シンポジストからの提言>
(森本氏)
公民館が子ども、青年、高齢者が集う場所になっているか。グループ・サークル専有と なったり、貸し館業務のみとなっていないか。 
社会教育行政と学校教育行政、保育行政が知恵を出し合い、子どもを産んで育てる気持ちになってもらうような公民館になるよう努力する必要がある。

(村田氏)
住民の切実な生活課題に応えるような公民館活動を行っているか検証するとともに、「安心」をキーワードに、人がつながる交流の場をつくっていく必要がある。
公民館職員が各世代をつなぐコーディネーターの役割を果たすことが重要である。

(伊藤氏)
自発性・自主性を重視し、あくまで主役は住民であるということを公民館職員は常に心がけていなければならない。
課題に対して、様々な方法を駆使し、自由に、柔軟に、多様に対応しなければならない。 講座一辺倒は時代遅れである。 
生活や地域に密着した必要課題に正面から取り組めるような公民館でなければならない。

 <コーディネーターのまとめ>
(大島氏)
公民館は地域の切実な生活課題(少子・高齢化)に密着して、それを解決する学習に結び付けていくことが大事である。 
子どもの育ちと安全のため、子育て支援と高齢者をどう結び付けていくかが課題である。
公民館の姿勢は、「攻める」を基本とし、多様な方法で、営業活動やコーディネイトを行うことが重要である。
つないでいくことが安心をつくっていく。連携することによりやれることが格段に広がっていく。経験を子ども、親、高齢者が共有することが大事である。
大会式典 表彰式
講演(高石ともや氏) シンポジウム

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