市町村のページ<特集:公民館と子どもたち>
学校5日制を生かした「ふるさと紀行」のとりくみ
−わたしの町(故郷)を知ろう−
筑穂町公民館

1.事業の経過

  平成14年度からの完全学校五日制に伴い、筑穂町教育委員会社会教育課では地域活動指導員を設置し学校五日制、とりわけ土曜日の有意義な過ごし方について模索してきました。各種団体の事業計画の策定にあたり土曜日を意識した取り組みを要請、そこに子ども達がボランティアをしたり、活動に参加できる取り組みをお願いしてきました。  現在、婦人会・ボランティア団体・青少年健全育成町民会議が土曜日を意識した事業を策定しています。特に青少年健全育成町民会議の学校五日制の取り組みが充実しつつあります。
  筑穂町には三小学校区があり、小規模校の内野小学校区では毎週土曜日を学校解放し、地区会議とPTAが中心になってスポーツやさまざまな体験学習が展開されています。大分小学校区では地区会議の『子どもを守る会』ボランティア『子どもと遊ぶ会』が青少年健全育成を目指す事業に取り組んでいます。ここでは、上穂波小学校区の地区会議で行った『ふるさと紀行』の取り組みを紹介します。

2.事業の目的

  自分が生まれ育った筑穂町に遺された名所・旧跡・文化遺産・民話の里・炭坑の歴史を訪ね歩き、町のすばらしさを知り、誇りをもたせ、同時にハイキング、登山を通しての耐性体験、文化遺産・自然とのふれあいを通しての感動体験をさせる事を目的とします。

3.事業の概要

  まず、事前にチラシを4年生以上の児童を対象に学校を通して配布しました。各行政区(12区)の実行委員が参加集約、実行委員会で実施要綱の審議を行い実施しました。今回は長崎街道、筑前六宿で有名な内野宿場町と歴史的に由来のある大根地神社(大根地山・標高652m)の登山が探訪先でした。宿場町散策のガイドには地元の歴史ある住職に分かり易く説明していただき、当時(江戸時代)の歴史を知ることができました。また、大根地神社では宮司さんより神社の由来や、地元の昔ばなし『大根地山の白狐』『冷水峠の首なし地蔵』を語ってもらい内野地区の歴史を知ることができました。
  子ども達が『ふるさと紀行』を通して町の歴史を知ることで、誇れる郷土であることを知ることができたと思います。また、この事業で実行委員はもとより、地元のボランティア(ガイド役、地元の先導等)等、子ども達の健全育成に協力が得られました。今後も多くの子ども達に自分のふるさとを知ってもらう為『ふるさと紀行』を実施していきたいと思います。







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