市町村のページ<特集:公民館と子どもたち>
「木室の文化を育む子ども人形劇」
大川市木室校区公民館
 我が木室校区における公民館事業の中で特筆すべきものは、子どもたちが操る人形劇の取り組みではないかと思う。
 この人形劇は昭和42年に子どもたちの自主性、自立性、創造性を養うとともに、上級生と下級生の連帯、友情や、親と子のふれあいを深めるなかから豊かな人間形成を計ることを目的に始められた。
 当時、夏休みの期間中に子どもの非行防止などの目的で球技大会を行っていたが、冬休みの期間も同様に何かしようということで考えられたものである。
 指導して頂いた小学校の先生方も不安の中、脚本の作り方や人形の作り方について、保護者と共に福岡市や久留米市の図書館から本を借りて随分と工夫と研究があった。
 最初は指人形で小さなものであったが、その後、発表大会を重ねるにしたがって後方席からは見にくいとの意見が出て、現在のような大きい人形になったとのことである。
 毎年、12月上旬から下旬にかけて校区内の18町内において、子どもたちは父母の指導のもとに町内公民館で人形及び脚本や舞台背景等を製作し、そして1月中旬まで練習をし、木室小体育館で中旬に開催される人形劇大会で発表を行っている。
 この間、公民館には保護者や公民館役員がストーブや温かいおやつを持ち込んで激励し、親と子、そして地域とのふれあいが自然になされている情景は実にほほえましいものである。
 本年度は第37回目となり1月11日(日)に大会が開催された。
 又、18の公民館を代表して、いくつかの公民館が2月中旬には校区文化祭に出場し、3月には市子どものつどい出演や市内老人ホーム慰問をするなど幅広い活動を行っている。
 今は子どもの数も少なくなり、低学年の子どもや、町内によっては幼稚園児も参加するような状況であるが、それでも37年間続いているのは、保護者や関係者が自分達が幼い時にしていたものを続けたいという思いと努力の賜ものであるし、これを我が木室校区の文化事業として今後も継承していくのが我々公民館役員の責務であると思っている。
人形劇
人形劇
※問い合わせ先:
木室コミュニティセンター所長 添島 昭重
TEL:
0944−86−2686 FAX: 0944−86−2686

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