市町村のページ<特集:公民館と子どもたち>
子どもたちの心にお話しの花束を
糸田町
1.事業の経過と目的
 糸田町民会館内にある糸田町図書館には、子どもたちに読書を通して命の重さやユーモア、喜びや哀しみなど、人間にとって一番大切なことを学びとってほしいとの願いから、少しでも本に接する機会をつくることで、子どもたちの心に、‘読書の種’を蒔き続けていきたいと思っています。
2.事業の概要
 図書館では‘毎週土曜日に来れば何か楽しい事と出会える!’をモットーに行事を企画運営します。毎月第1土曜日(14:00〜15:00)には季節やテーマにちなんだ図書館主催の行事を、また第2土曜日(14:00〜15:00)には折り紙教室「おりがみであそぼう」を、第3、4土曜日(14:00〜14:30)には地元の読み聞かせボランティア「おはなしの泌泉」のみなさんによる楽しい読み聞かせタイムを行っています。
 さらに、年4回の大きな行事として、4月に「子ども読書の日」にちなんだ行事を、7月に「糸田七夕まつり」を、11月には「いいばいとってもだいすき祭」、12月には「糸田町図書館クリスマス会」を行います。
3.事業の成果と課題
 年4回の大きな行事は、参加者100名〜300名と毎回多くの方々の参加を得る事ができ、まさに町民のみなさんに支えられて行事が成り立っているといえます。しかし忘れてはならないのが「楽しかった、面白かった」で終わってしまう行事ではなく、‘最適の時に最適の本を最適の人に’手渡していく、言い換えれば‘子どもに読書をする楽しさを伝える’ことこそ図書館本来の使命だと考えています。
 本を通して得ることのできる感動の積み重ねこそが子どもたちの心と体に浸み込んでいく・・・読むことは生きること・・・読書からは生きていく上での知恵と力を授かります。子どもたちはこわい話しも、おかしな話しも、知恵を使う話しも、たくさんの真実を知りたがっています。強く、たくましく、やさしく生きる子どもたちを育てるためにも、私たちは子どもたちの瞳の奥にあるものをしっかり見据え、一回一回の行事を大切に受け止め、地道に積み重ねていくことに全力を注いでいかなければなりません。
 活字離れ、本離れが言われている中、よりよい読書環境はつくれるのか、今まさに図書館の真価が問われる時でもあります。

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